私の楽器たち:一生の思い出


今回は、「私の楽器たち」と題し紹介を兼ねた拙文を投稿させていただきます。

著:増澤 幸和

一生の思い出

〜リコーダーを通じた出会い(1)〜

2002年の夏から秋にかけて毎年のように那須ステンドグラス美術館の礼拝堂で、ミニ・コンサートを行っていましたが、2009年8月20日に、思いがけないことが、起きました。

那須ステンドグラス美術館 ミニ・コンサート

那須の御用邸に避暑に来られていた、皇太子(現、天皇)ご一家が聴きにおいでになったのです。前日、急に美術館から言われ、まさかと思いましたが本当にお越しになり、しかも、目の前の最前列に座られ、食い入られるような視線を感じました。

終わってからお話をさせていただき、殿下もオーケストラで、ヴィオラを弾いておられたせいかお話が弾みました。
(その時の私達メンバー4人も全員オーケストラ経験者)

当時小学2年生の愛子様に「愛子様もリコーダーなさいますか?」と私が尋ねると、隣のお母様の雅子様をじっと見やりましたが、雅子様は微笑みながら「来年??」とお答えました。「今度、もしお会いすることが出来るようなことがありましたら、一緒にリコーダーやれるといいですね」と私は申し上げました。

曲の紹介も兼ね、進行を担当した私にとって、人生の良き思い出となりました。

当日は、「鐘のキャロル」「花咲く時を生きる限り」「きよしこの夜」などを演奏しました。20分の時間があっという間に過ぎました。

夕方4時からのコンサートでしたがステンドグラスを通して西日が後光のように輝き厳かな雰囲気でした。この時ほど楽器をやっていて良かったなと思ったことはありませんでした。

メンバーとの記念写真

趣味が高じて集めた楽器たち

(写真1)

真ん中の弦楽器はチロル地方の民族楽器でチターです。
チターの右側は、オーボエ属です。

(写真2)チェンバロ

リコーダー

上記(写真1)のチターの左側はリコーダー(英語の古語で小鳥のさえずり)、ドイツ語でブロック・フレーテ(栓の付いた笛)です。学生時代からやっていたので、私にとっては一番付き合いが長いものです。

私事ですが当時東芝那須工場時代、合唱部に在籍していましたが、1987年に、その中のメンバーIさん、Sさんと私、3名で発足したのが、コレガリベラ合奏団。(写真3)

(写真3)コレガリベラ合奏団

名称は、イタリア語(ラテン語)で、自由な集まり、フランス人の神父さん命名。

その後、新たなメンバーも加わり活動の範囲を東芝外にも拡げ、教会のクリスマス・ミサ、県の芸術祭(写真4)

(写真4)県の芸術祭

市・町の音楽祭(写真&音声5)

(写真&音声5)

図書館(写真6)

(写真6)図書館

小学校の音楽教室(写真7)

(写真7)小学校の音楽教室

老人ホーム(写真8)幼稚園

(写真8)老人ホーム

などに参加しておりました。

メンバーの異動などで休団の時期もあり、新コレガリベラとして再スタートしましたが、コロナで中断。ようやく再スタートしましたが、メンバーの減少、高齢化などによる活動のハンディを背負っております。

リコーダーは単純な構造で出せる音域が狭いため高音から低音までカバーするために全部の穴を指で押さえるとCの音が出るC管系列のグレートバス、テナー、ソプラノ、同様にFの音が出るF管系列のバス、アルト、ソプラニーノなどいろんなサイズがあります。

より大きいタイプ、小さいタイプなどもあり、適宜持ち替えることが必要なので何本か用意する必要があります。決して見栄で見せびらかしているのではありません。


新コレガリベラ合奏団

音楽のまちをつくる会スケジュール